恒温恒湿室関連

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恒温恒湿室関連のよくある質問

恒温恒湿室ってなに?

恒温恒湿室とは、温度と湿度を高精度で一定に保った室です。紙やフイルム等水分の含有量で強度等の変化する素材は恒温恒湿室でシーズニングをして、一定条件で試験をする試験室として必需品です。精密加工で温度・湿度による伸び縮みのある素材では、より高品質な製造環境として要望されています。弊社では標準状態を作る室を恒温恒湿室と呼んでいます。

標準的な温度は?

23℃±1℃が一般的です。これはJIS8111(1998)に基づいています。

標準的な湿度は?

50%±2%が一般的です。これはJIS8111(1998)に基づいています。

相対湿度って何?

空気は温度により含有できる水分量が決まっています。温度が高い方が多くの水分を含む事が出来ます。ある温度で含有することの出来る目一杯の水分を含んだ空気を飽和空気と呼び、相対湿度100%となります。水分が5割であれば50%となり相対湿度50%RHと呼びます。

露点温度って何?

空気中の水分が相対湿度100%の飽和空気になる温度です。これ以上温度が下がると、空気中に水分を含有できずに、水分が水滴となって現れます。これが結露という現象です。

絶対湿度って何?

空気中に含んでいる水分を重量で表した数字です。

空気線図って何?

水分を含んだ空気は湿り空気といって、とても複雑な性格を持っています。それを解りやすく理解できるグラフです。

露点飽和散水システムって何?

空気の性質をうまく利用して、飽和空気を作り再熱する事により所定の温湿度を得るシステムです。例えば23℃・50%の温湿度を得るには、冷水により11.7℃の低温の飽和空気をつくります。この時、湿度が低いと飽和するまでは加湿され、湿度が高いと結露で除湿されます。この飽和空気を23℃まで再熱すると50%RHになります。

どうして加湿器が無いのに湿度コントロールが出来るの?

露点飽和散水システムにより常温で飽和空気まで加湿します。

露点飽和散水システムって省エネになるの?

常温で自然の摂理により加湿するので、平衡空調方式(直膨方式)に比べ余分な加湿・除湿が無く、当社比40%減の省エネが実現できます。

メンテナンスも楽なの?

精密空調の泣き所加湿器が無いので、メンテナンスフリーでご使用いただけます。

精密空調ってどうゆう事?

通常の空調ではオーバーシュート等により一定の温湿度を保つことは出来ません。温湿度の変化は物性の試験や精密加工に悪い影響を与えます。そこで特殊なシステムを駆使して、温湿度の変化幅の少ないコントロールをします。